“本当に良いセンサーに巡り会えました。Enevoのおかげでサービスが加速し、発想も広がりました。”

株式会社 FUKUDA様は、関西エリアで自動車、バイク、工業などで利用する潤滑油の総合卸売を専門にされており、2020年に創業50周年を迎えました。同社は、センサーにより残量を検知するオイルタンクを設置し、量り売りする業界初のサービスを開発・展開。この独自のオイル残量検知システムは、日本サービス大賞を受賞、また特許も取得されています。
現在はオイルの残量を検知するセンサー部分で、Enevoセンサーをご活用いただき、サービスを更に発展されています。Enevoセンサーを選んだ理由、今後の事業展望などについてお伺いしました。

[お話を伺った方]
株式会社 FUKUDA
代表取締役社長 福田 喜之
マネージャー 宮川 嘉浩様
http://www.fukuda-lub.co.jp/

時代の変化を見据え、オイルの中間業者から液体配送サービス提供者へ

福田様 私達は創業当初からメーカーが作った商品をお客様へ届ける流通の仲介を担っていましたが、インターネットの普及や、電気自動車の台頭といった時代の流れを受けて、業態変革を迫られていました。オイルは液体であり、重量物であるため、運ぶところは最終的に誰かがやらなければならない。そこに目をつけて、配送分野へサービス拡大を図ってきました。
タンク内のオイル残量を測るセンサーと、測定したデータを閲覧するwebダッシュボードを自社開発し、液体配送サービスを構築しました。センサーで残量を監視し、先回りしてお客様へ配送することが可能となり、ここを強みとして発展してまいりました。

自社開発のセンサーからEnevoセンサーに切り替えたところ、遥かに安価なサービス提供が可能に

株式会社 FUKUDA 代表取締役社長 福田 喜之様
株式会社 FUKUDA 代表取締役社長 福田 喜之様

福田様 しかし、液体配送サービスの拡大を進める中で、センサーに大きな課題を感じるようになりました。自社開発したセンサーでは、オイルが入っているか空になったかは測れましたが、現在の残量はわかりませんでした。空のタンクはわかっても、空になりそうなタンクはわからない。もっとリアルタイムで残量を知りたいという思いはあっても、可能にするためのセンサーの開発には多額の費用がかかる。また、自社開発したセンサーでは、電源を引っ張ってくる必要があり、どうにか電池を内蔵して動かせないかと四苦八苦していました。

Enevoに出会い、サービスが飛躍ー今では250個以上のEnevoセンサーが稼働

株式会社 FUKUDA マネージャー  宮川 嘉浩様
株式会社 FUKUDA マネージャー  宮川 嘉浩様

福田様 自社開発センサーの改善を進めるのと同時に、他社製のセンサーも探していました。その中で出会ったのがEnevoです。Enevoのセンサーは容器内の状態をほぼリアルタイムで把握できる。電池が内蔵されていて電源も不要。しかもこれだけの機能がありながら、コストが安い。これ以上のセンサーはないと思いました。
現在250個以上のセンサーが稼働していますが、今後もどんどん導入先を増やし、我々の液体配送サービスを更に拡大する計画です。

Enevoの液体用センサーをオイルタンクに設置して残量計測しています
Enevoの液体用センサーをオイルタンクに設置して残量計測しています

コロナ禍で真価を発揮した遠隔監視ーセンサーが営業マンの代わりを果たし、リモートワークがスムーズに

福田様 遠隔監視で実現する液体配送サービスは、コロナ禍で力を発揮したと実感しています。たまたまとある方とお話する機会があったのですが、これまで訪問を主としていた営業マンが自宅待機になり、コミュニケーションに苦労していると。お客様の状況がわからないため、連絡をとりたいが、電話だと先方の状況によってはとりあってもらえない。コミュニケーションの大部分が消失したも同然だとおっしゃっておりました。
その点、センサーでオイル残量を遠隔監視している当社の場合、減り具合はいつでもどこでも確認できるので、リモートワークでありながらも、最適なタイミングで「そろそろオイルが無くなりそうですね。来週配送に伺います。他にお持ちするものはありますか?」と連絡できる。その点は、お客様からも非常に助かるとのお言葉をいただいております。

「Enevoは単なるセンサー以上の価値がある」取得データを活用した今後のサービス発展

 株式会社 FUKUDA 代表取締役社長 福田 喜之様福田様 オイル残量と最適な配送タイミングが把握可能になり、液体配送サービスはひとつの完成形となりました。おかげさまで、2020年2月に特許取得を実現した他、総務省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省が後援する「日本サービス大賞」で優秀賞もいただきました。今後は、さらに導入先を増やすとともに、サービスの改善・拡大も計画しています。

Enevoで取得したデータを元にサービスの発展を計画

福田様 Enevoは単なるセンサーではなく「重要な情報源」だと捉えています。ここはEnevoに出会って捉え方が大きく変わった部分です。センサーで取得したデータを活用して、例えば将来の需要予測やオイルの生産計画に役立てていきたいと考えています。
それだけでなく、このセンサーがもたらすメリットをオイルのエンドユーザーであるお客様にも提供したい。データへのアクセスをお客様にも開放し、配送日が予め把握できることで倉庫の受け入れ準備ができるようにしたり、オイルの使用状況や傾向を確認できることで売上や利益拡大につなげていただけるようにするなど、構想が膨らんでいます。
本当に良いセンサーに出会えました。Enevoがなかったら、今後についてここまで膨らませることはできなかったと思っています。

株式会社 FUKUDA 代表取締役社長 福田 喜之様

株式会社 FUKUDA ロゴ

社名 株式会社 FUKUDA
事業概要 潤滑油総合卸売り販売及びそれに付帯する一切の業務
設立 1976年
従業員数 18人
URL http://www.fukuda-lub.co.jp/

※掲載されている情報は2020年6月時点のものです。